睡眠中の歯の食いしばりの原因とは?治すための対処法4つとは

睡眠

睡眠中に歯の食いしばりが起こる原因とは

睡眠中、歯の食いしばりに悩んでいる方はいませんか?
実は私もその一人で、かつては
・起床直後は口の中が血で真っ黒になっていたり、
・歯が欠けてしまったり
するほどひどい食いしばりに悩んでいました。
そのまま放置すると、実は体全体の病気につながることもあるので注意が必要です。今回の記事では、睡眠中の歯の食いしばりの原因と対処法などについてご紹介いたします。家族に指摘を受けたことがある方、朝起きたときに顎が痛い方は参考にしてみてください。

睡眠中に歯の食いしばりが起こる原因とは、どのようなことが考えられるのでしょうか。

以下、ご紹介いたします。

ストレスがある

1つ目は、過度なストレスによるものです。

睡眠中、口の周りが緊張すると、歯の食いしばりが起こることがあります。

ストレスは、歯の食いしばりの中でも、一番多い原因と言われています。

「気にしやすい」「一人で抱え込みやすい」と言われたことがある方はいませんか?

真面目な人、責任感が強い人は注意が必要です。

なお、過度なストレスは他にも、うつ病、胃潰瘍、高血圧症などの病気の原因となることがあります。

噛み合わせが悪い

2つ目は、歯の噛み合わせが悪いためです。

歯並びが悪かったり、歯が無いのをそのまま放置したりしていると、睡眠中に食いしばりをすることがあります。

歯磨きを怠っている方、ここ数年、歯医者に行ってない方は注意が必要です。

よく頬杖をつく方も、歯の噛み合わせを悪くする原因となります。

遺伝によるもの

3つ目は、遺伝によるものです。

歯の食いしばりを行っている方の約50%は、家族も同等の悩みがあると言われています。

なお、性格によっても、歯の食いしばりをしやすい人・歯の食いしばりをしにくい人に分けられることがあります。

家族の方で同じ悩みを持つ方がいないか、一度聞いてみるのも良いでしょう。

習慣によるもの

4つ目は、毎日の習慣によるものです。

スポーツをしている人では、瞬間的に力を出すために、歯を食いしばることが多いです。

なお、勉強・仕事などの手こずるような場面でも、無意識のうちに歯に力を入れてしまうことがあります。

習慣によるものが睡眠中にも癖として表れてしまうことがあります。

睡眠の質が低いから

5つ目は、睡眠の質が低いときも歯の食いしばりをすることがあります。

浅い睡眠を取るほど、歯の食いしばりを誘発してしまうことがあります。

お酒やカフェインが含まれた飲み物を頻繁に飲む方は注意が必要です。

寝る前に、スマホをずっと見てしまうことはありませんか? 

なお元々、睡眠不足な方もストレスに弱くなり、結果的に浅い睡眠が多く、歯の食いしばりを誘発することがあります。

年齢によるもの

6つ目は、年齢によるものです。

永久歯と乳歯が入れ替わる時期は、歯が痒くなり、睡眠中に歯の食いしばりを引き起こすことがあります。

このようなケースに当てはまる方は、年齢を重ねると、歯の食いしばりが緩和されます。

逆流性食道炎

7つ目は、逆流性食道炎によるものです。

胃酸が逆流するとき、不快感を和らげるために、唾液分泌量が増えます。

そのときに、無意識のうちに歯の食いしばりが引き起こされることがあります。

最近、胃もたれがする方は注意が必要です。

油っぽいものを好んで食べたり、肥満傾向だったりする方も当てはまりやすいので気を付けていきましょう。

睡眠中の歯の食いしばりを放置するとどうなる?

歯の食いしばりを、そのまま放置するとどうなるのでしょうか。

以下、ご紹介いたします。

歯がすり減る

1つ目は、歯がすり減ることです。

歯に負担をかけているということで、噛み合わせが悪くなります。

なお、睡眠中の歯の食いしばりにかかる力は、自分の体重の2〜5倍と言われています。

歯の詰め物も取れやすいです。

虫歯もできやすい口内環境となるでしょう。

歯の食いしばりを放置すると、歯がすり減り、結果的に歯医者に通院しなくてはなりません。

顎が痛くなる

2つ目は、顎に違和感を覚えやすいことです。

朝起きた瞬間、痛みを感じることがあります。

場合によっては、ご飯を食べられないくらい痛みを感じることもあるでしょう。

大きく口を開けて笑えないというように、日常生活を送る上で支障が出ることがあります。

肩こり・頭痛を引き起こす

3つ目は、肩こり・頭痛を引き起こすことです。

睡眠中の歯の食いしばりにより、体全体に痛みが生じることがあります。

元々肩こり・頭痛持ちという方は、より一層の注意が必要です。

疲労感により、さらにストレスが溜まり、歯の食いしばりが強くなるという悪循環に陥ることもあります。

睡眠中の歯の食いしばりに悩んでいる方はどのくらいいる?

睡眠中の歯の食いしばりに悩んでいる方は、歯ぎしりも含めて、10%前後いると言われています。

10人に1人が悩んでいるように身近に感じられる問題です。

しかし、睡眠中の、歯の食いしばりは自分ではわからないという方もいるでしょう。

家族から指摘を受けたことがある方は、注意しなければなりません。

また、歯の食いしばりは遺伝しやすいように、家族の誰かが悩んでいたら、似た症状が表れる可能性は高いと言えます。

睡眠中の歯の食いしばりを治すための対処法

睡眠中の歯の食いしばりを緩和させるためには、どのような対処法を取れば良いのでしょうか。

以下、ご紹介いたしますので、参考にしてみてください。

ストレスを減らす

1つ目は、ストレスを解消させることです。

思い悩むことがあると、睡眠中、口の周りの筋肉が強張り、歯の食いしばりをすることがあります。

自分一人だけで悩み事を抱え込みすぎないようにしましょう。

苦手な人がいるときは、できる限り距離を置くことが大切です。

なお、ストレスを必ず無くそうと考え過ぎるほど、逆にそれがストレスとなることがあります。

すべてのストレスを取り除くことは不可能です。

減らしていくことを目標としましょう。

気分転換を行うために、自分の行きたいところに足を運んでみてください。

お酒・カフェインが含まれた飲み物は避ける

2つ目は、お酒・カフェインが含まれた飲み物は避けることです。

浅い睡眠は歯の食いしばりを行いやすくなります。

お酒は少しであれば寝つきをよくしますが、必要以上に摂取すると、熟睡することができません。

また、寝る前にコーヒーを飲むと逆に目が冴えてしまいます。

カフェインはお茶にも含まれているので、飲む前に食品表示を確認してみてください。

歯の食いしばりを緩和させたい方は、日頃から、できるだけお酒・カフェインが含まれた飲み物は控えた方が良いかもしれません。

睡眠の質を向上させる

3つ目は、毎日の睡眠の質を向上させることです。

浅い睡眠が多いほど歯の食いしばりを行いやすくなるので、生活習慣を整えて熟睡できるようにしましょう。

バランスの取れた食事と適度な運動を行うことも大切です。

また、寝る前にスマホのブルーライトを見ていると眠れなくなることがあるので、その点についても気を付けていきましょう。

最善の策を講じても中々眠りにつけない方は、ラベンダー系のアロマを炊くことも一つの方法です。

睡眠の質を向上させることで、自然と歯の食いしばりも緩和されることがあります。

歯医者さんに相談する

4つ目は、歯の食いしばりにひどく思い悩んでいる方こそ、歯医者さんに相談することです。

マウスピースを作ってもらえることから、物理的に歯に加わる力を抑えることができます。

歯のすり減りが激しい方、顎が痛くて生活に支障をきたしている方におすすめの方法です。

マウスピースは保険適用となり、費用も3割負担で4,000円前後で済む場合があります。(条件により異なります。)

しかし、根本的な治療方法ではなく、あくまでも一時的な解決方法と言えます。

最終的にはマウスピースをつけなくても良いように、歯の食いしばりの緩和を目指していきましょう。

歯の食いしばりが緩和したか確かめる方法

睡眠中、歯の食いしばりが緩和されたかを確かめるには、どのような方法があるのでしょうか。

以下、チェック方法についてご紹介いたします。

家族にチェックしてもらう

1つ目は、家族にチェックしてもらう方法です。

客観的な事実として受け止めることができます。

しかし、寝ている部屋に家族が入る形になるので、少なからずストレスを感じることがあるでしょう。

物音により、途中で起きてしまうことも考えられます。

家族に見てもらうのはストレスにならない方、病院に行こうか迷っている方こそ、家族にチェックしてもらう方法がおすすめと言えます。

睡眠アプリを活用する

2つ目は、睡眠アプリを活用して、歯の食いしばりを確かめる方法です。

客観的に自分の睡眠状態を確かめられます。

睡眠アプリによっては、いびきを録音する機能が搭載されています。

上手に活用すると、歯の食いしばりの状態を確認することが可能です。

第三者にチェックしてもらう必要がないので、朝までぐっすり眠ることができます。

具体的には「いびきラボ」というアプリがおすすめです。

なお、寝つきが悪い時間帯なども細かくチェックできます。

睡眠アプリは、睡眠の質を向上するためにも役立てることができます。

まとめ

過度なストレスがある方は、睡眠中に歯の食いしばりを引き起こすことがあります。

睡眠の質が悪いとき、逆流性食道炎の方も、無意識のうちに歯に力を入れてしまうことがあります。

歯の食いしばりが続くと、顎が痛くなったり、肩こり・頭痛を引き起こしたりすることがあるので注意が必要です。

対処法としては、ストレスを減らすことが大切です。

何でも一人で抱え込むことのないようにしましょう。

また、歯の食いしばりにひどく思い悩んでいる方は、マウスピースを装着する方法もあります。

保険適用となり、費用も3割負担で4,000円前後で作ることができます。(条件により異なります。)

歯の食いしばりを緩和させるためにも、自分に合った対処法を取るようにしましょう。

今回は、睡眠中の食いしばりの原因と対処法などについてご紹介いたしました。